スケジュール
【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 8/2は...
09年07月26日
--[ラジオスケジュール]--7月19日「池上本門寺・風鈴編」
7月26日「染物の町・新宿落合編」
8月2日「等々力渓谷編」
8月9日「戦前の名歌手 上原敏編」
※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。
--[7月26日の放送内容]--
染物の町・新宿落合編
今日は染物屋さんを訪れたお話。
皆さんは東京の都心に染物屋さんが集まっているところご存知ですか?
それは新宿です。「新宿区・落合染めの町」として今注目されているのです。場所は西武新宿線中井駅近くです。中井駅というと、以前「林芙美子記念館」を訪問した事がありますが、染物屋はその反対側の細い通り沿いにあります。すぐそばには妙正寺川が流れています。
細い路地を少し歩きますが、佇まいがいい感じです。さて、見えてきたのが和風の門構えにモダンなコンクリートの建物。中にはガラス張りで作業している人が見えます。お店の名は「染めの里二葉苑」大正9年創業で90年。創業当時からずっとこの場所だそうです。
通常染色は、図案、型彫り、染色、蒸しなどと工程を独立した工房で行っていますが、ここは自社の職人が一貫して作業を行っています。
もともと染物問屋は日本橋や神田にあったそうです。ところが戦争や関東大震災の影響で壊滅的打撃を受けたそうです。落合は江戸時代「落合ほたる」として浮世絵にも残されて水がきれいなところということしられていました。そこで落合、早稲田、高田馬場、周辺に多くの染色問屋が移り住んだのです。今でもお店が百件ほどあるそうです。
そういえば二葉苑のすごいところは、江戸小紋や江戸更紗といった伝統工芸を新進デザイナーとコラボレーションをして世界に通用するものを考案しているところです。ギャラリーには染物を使ったインテリアに、指輪やかんざし、バック、和装小物に興味のある方はお勧め。庭には金魚が泳いでいて、ホタルのえさのカワニナもいます。「落合ホタル」見られるようになったらと考えているそうです。
今日は特別に半襟の染色を体験してみました。工房は「板場」と呼ばれています。
生地の裏に15cm間隔で針金の入った竹を入れた12メートルの反物が、部屋の端から端まで広げられて、しわが寄らないようにピンと張られています。棚にはいろんな色が一升瓶に入って並んでいます。
今回は簡単な体験で、着物の半襟を淡い藤色に花を染めてみます。白の半襟には草木染のような色の花の図柄がはってあり、白く抜いてあるところが色を染めていく部分になります。
この草木染のような色は糊なんだそうです。ぬかともち米を混ぜて作ってあるそうです。
この糊は、後に余分な染料を洗う時に消えてしまうので、白いところを染めたところだけが藤色に染まっていくということです。
ただ刷毛で塗るだけですが、すーっと浮かさないで滑らして塗るのは緊張します。刷毛は羽毛のようにやわらか。これは鹿の毛でできているそうです。
刷毛も細いもの太いものと種類がたくさんありますが、素人が見ても手入れが届いていそう。道具が命ですね。
この半襟は後に送ってくださるそうですが、自分で染物に触れたというだけで気分が違います。
奥の部屋には染色を終えた生地を蒸すところや、大きな水槽に生地をつけて余分な染料を洗い流す作業をするところがあり、見学させてもらいました。いや着物って本当に値打ちものですね。
今回、私の浴衣用に反物を染めていただくことになりました。見学の後、2階の和室で図柄を選び、藍染で染めることになりました。出来上がるのが楽しみです。
カフェもあり、冷たいアイス珈琲を片手に、窓から見える妙正寺川の水の音を聞きながら、新宿も川沿いにはこんな伝統工芸があるのだと、新鮮な発見ができてうれしく思いました。
◇リンク◇
千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」: 染の里二葉苑
千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」: 藤色に染めてます
染の里 二葉苑|江戸染色工房 二葉苑トップページ(見学には予約が必要です)






