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スケジュール

【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 10/18は...

09年10月11日

 [ラジオスケジュール] 

9月27日

北浦和紅茶サロン編

10月4日

大分県中津会&東京大神宮編

10月11日

料亭築地治作編

10月18日

北本市お蕎麦屋さん編


※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。



[10月11日の放送内容]

料亭築地治作編

今日の散歩道は築地です。浅草の水上バスで川下りをすると勝鬨橋で黒い塀が見えてくるのをご存知ですか?
今日の散歩道はなんとその料亭へ行ったお話しです。
 
場所は築地駅から歩いて7、8分のところにあります。勝鬨橋の近く、もう目の前は隅田川です。創業70年の「つきじ治作」さんは銀座の奥座敷、古くは三菱財閥の別邸。大きな塀に囲まれて入り口には番頭さんが立っています。中に入ると打ち水がしてあり、石畳を少し歩くと両側についになった大きな土瓶。木々が生い茂りまるで別世界「うわーすごい」。
玄関では、支配人に着物姿の仲居さんがお出迎え。靴を脱ぎ、この瞬間って何か見られているようで、妙に緊張します。上がった先には、花が生けてあり、目の前は池があり、いい景色です。9月の下旬、窓を開けていただき、水の音やそよぐ風がとても心地よい。
 
それにしても広い。敷地は1000坪。通路も、壁も、障子もきれいで、美術品などもすばらしく手入れが行き届いています。
部屋に通されると、前面がガラス窓から池が見え、灯篭が目の前にありいい感じです。
数寄屋造りの建物がいい風情をかもし出しています。やっぱり緊張感の中にも、感動がこみ上げてきます。テーブルの下は掘りごたつ。床の間の掛け軸は有名な中国の山水画のようですが、9月の下旬、花瓶には菊の花が生けてあります。




会席料理、前菜からゆっくりと季節のお料理が順々に出てまいります。そして吸い物に菊の花びらの中にマツタケ、海老、土瓶が描かれたおわん。おつくり、煮物、焼き物、冷たい茶碗蒸し、岩手牛肉照り焼き、お食事と栗小豆のデザート、一品一品丁寧に見た目も味も上品で、いつの間にか窓から見える景色は灯篭や各部屋からの明かりが池の水に映って都心とは思えない静かなひと時でした。
 
治作さんといえば「水炊き」が有名。特別に鳥と玉ねぎだけで作られていて、10時間ほど煮込むそうです。特別にスープをいただきました。本当にとろーっとして透明感があり
臭みも無くコラーゲンそのもの。イヤー美味しい。美味しい。




そもそも料亭とは料理、器、、数寄屋造り、日本庭園、美術品、調度品、芸者さんなどを呼べるという正統派の日本文化を堪能できるところなのですね。ただ一般には高級で手が届かない世界ですが。ちらりと経験でき、とってもありがたいなと思いました。

だんだん日が暮れて各部屋の障子からは明かりが灯り、池に反射してとってもいい雰囲気。きっとお話も弾んでいるのでしょうね。

支配人さんに特別に2階へ案内していただきました。ご自慢の100畳の間はキムタクが主演のドラマ「チェンジ」のロケで使われたとか。床柱のサルビアの木のすごいこと。
 
それに2階から眺めると鯉の数のおおいこと。ここの鯉80匹いるそうで、管理はあの地震で大変な被害を受けた新潟県の山古志村。地震の被害で治作さんで半年ほど鯉を預かっていたそうです。ちなみにこの池に1000万円の鯉がいるそうです。まったく驚きです。針葉樹がたくさん植えてあるのも四季折々の表情が楽しむことができるから。それから滝も流れていました。

私が隅田川から見た黒い塀の中がこんな世界だったとは・・





◇リンク◇

つきじ治作

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