スケジュール
【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 1/10は...
10年01月02日
[ラジオスケジュール]12月20日 | 茨城県古河市森ファーム編 |
12月27日 | 町田カラオケ教室編 |
1月3日 | 品川朗読ミュージカル編 |
1月10日 | 刺身講座と握りすし体験編 |
※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。
[1月3日の放送内容]
品川朗読ミュージカル編
少し前のクリスマスの昼下がりの頃です。場所は品川駅を高輪口へ出て、品川プリンスホテルの先の細い道を右に曲がると閑静な住宅街。そこに石畳の敷地がありヨーロッパ風の建物があります。
すぐ先の階段を上がり小道へでると、まぁ素適!石畳の通りには街路樹が並び、中世ドイツの街並みが広がっています。黄色っぽい壁やピンクの壁の色彩がお洒落です。建物がその名も「高輪プリンツヒェンガルテン」というドイツ語で「かわいい王子様のお庭」という意味だそうです。
結婚式場やパーティー会場もあり、それにレストラン、また一年中ドイツのクリスマスグッズが楽しめるお店、そして今回行われた「朗読ミュージカル」がこちらの建物の2階で行われました。
室内はまるで教会の礼拝堂のようで天井が高くて、光が部屋に差し込んでいい雰囲気です。
このコンサートを行われたのは森田克子さん、ソプラノの声楽家でありNHK教育テレビの「若い広場」の歌と司会で活躍され、ミュージカル女優でもあります。
また現在は声楽、演劇、朗読などボイストレーニングをはじめとし、カッコーミュージックスペースを主宰されているそうです。森田さんのファンは毎年このサロンコンサートを楽しみにしています。
舞台ですが、お客様は満員約80名の、品の良い女性でうまっています。舞台は一台のピアノだけ、マイクは無し。さて、真っ白い清楚なドレスでの登場です。まずは金子みすずさんの童謡集から普段の日常の身近なことを発見した詩を朗読しながらも、その表現力は緩急があり、登場人物の少女や語り手と演じわけが素晴らしく魅力的、またピアノの伴奏が喜怒哀楽をうまく表現していました。
そして、いよいよ朗読ミュージカルです。
40分ほど演じっぱなし。文化庁芸術大賞受賞作品の山崎陽子作「青い星の願い」という演目。これは白馬の王子様を待ち続ける孤独な婚期が遅れた昔のお嬢さん娘がクリスマスイブの夜、突然の来訪者が現れるというお話で、まるで落語や講談のように面白く話が進みそこに歌がありミュージカルです。また中国やイタリア、スイス、スペイン、京都など約10カ国をそれぞれの国の特色やその国の音楽を歌い演じ分けられてそれは見事でした。私も見ていて、作品の持つ力が表現者によって派手な演出も楽団もなくともこんなにも人の心を打つことができるのだということに、素晴らしいなと心動かされました。
そして物語の一途に王子様を待つ婚期が遅れた昔のお嬢さんのハッピーエンドなお話しに、心癒されて、幸せをもらったような満たされた気持ちになりました。
帰りはこのホールの地下の一年中クリスマスのショップを見てきましたが、5メートルのホワイトツリーがきらきらと輝いてきれいなこと!手作りのサンタクロースやトナカイ、それにくるみ割り人形、キャンドルと本当に手作りのあったかいおもちゃがたくさんあってみているだけで心豊かになりました。
そして品川駅近くのパシフィックホテルの2階で庭園を眺めながらこの日の、サロンコンサートの感想など仲間の皆さんとおしゃべりして帰りました。
◇リンク◇
千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」: 高輪プリンツヒェンガルテン