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スケジュール

【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 3/28は...

10年03月21日

 [ラジオスケジュール] 

3月14日

千葉県勝浦市バス旅行編

3月21日

埼玉県川島町呉汁編

3月28日横浜山手洋館ピアノライブ編

4月4日

東京スカイツリー編


※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。



[3月21日の放送内容]

埼玉県川島町呉汁編

さて今日の散歩道は「呉汁」を食べに出かけたお話です。
「かわじま呉汁」呉は呉服屋さんの呉で汁、大豆をすりつぶした汁で、川島町に伝わる郷土料理です。

早速出かけてみることにしましたが、川島町というところ、最初どこだかわかりませんでした。
埼玉県中部で人口2万3千人、四方は川で囲まれ農村地で近隣には川越、桶川、東松山、坂戸市に隣接しています。圏央道、川島インターが開通し、アクセスがよくなりました。電車ですと川越駅からバスが出ています。
 マップを見てもとても歩いていけそうもないので、地元に多少詳しい方に案内していただきました。




なんでも江戸時代では川越藩の台所を賄うお米の生産地として栄え、そのかたわら大豆も栽培していたそうです。秋になり寒くなると収穫され、各家庭では大豆をすり鉢ですって野菜を入れた呉汁を食べていたそうです。昔は質素で具材も少ない味噌汁だったとか。

そんな昔ながらの食文化もだんだん忘れ去られそうになり、でもそうした味って忘れられないですよね。ということで地元で町おこし現在16軒のお店が加入し、どのお店も工夫されているそうです。

しかし何杯も食べられません、そこで多少詳しい知人のお勧めの、夫婦でやっているとう、田んぼの中にある「陣屋」さんへ行きました。何だか私の好みのうどん屋さんといった感じ。ところが呉汁は冬の料理で、早春でもう「呉汁」はないそうで、残念店を出ました。

次にマップに「地元農家に生まれ育った店主が昔から食べていた呉汁・・うんぬん」と書いてあったので今度は間違いなく、呉汁はあると確信して車を走らせます。しかしのどかな田園風景が広がっています。さて大通りでると黄色い建物のその名も「まろうど」さん。
お腹が減ったねーと、ドアのとっての札を見るとなぜか「準備中」・・なんかいやな予感です。
誰かのいたずらかな、休みの様子はない。勝手に営業中に札を変えて中に入ってみると、
お店はてんてこまい、土曜日ということで法事の団体客が押し寄せとても呉汁の雰囲気ではない感じでした。
 
三度目の正直は「そうま本店」さん、法事の客でまた食べ損ねそうなので、事前にケータイで確認すると呉汁はOK。
「そうまさん本店」は日本家屋風の宴会もできる大きなお店。なんでも昔からある地元ではおなじみのお店だそうです。店内はやっぱり法事など団体客が多くお店は繁盛しています。

さて、出てきた呉汁は土鍋で熱々、ふたを開けると湯気がモーと出てまずはかぼちゃ、大根、油揚げ、ニンジン、サトイモ。たくさんの野菜にポイントは「芋がら」しゃきしゃきした触感田舎風。中にはうどんが入っていました。生の大豆をふやかしてすりつぶしたスープで、その大豆のプチプチがなんとも味があります。納豆汁とはまた違った豆の細かい粒が印象的。

こくがあり八丁味噌の赤出汁と合います。知人は塩味の豆乳呉汁がお気に入りです。あ、ちなみに、川島呉汁は2種類「豆乳呉汁」「味噌呉汁」があるそうですよ。

塩味塩に含まれる自然のにがりが豆乳と反応して鍋に豆腐ができていました。両方を分け合って、汗をかいて呉汁を堪能。地元の川島の農家ではこうした大豆を活かして、昔は栄養をつけていたのですね。




呉汁は腹持ちがよく、食べ終わり店を出てから時間がたつほどに、お腹が膨れてくるような感じでした。ダイエットにいいかもです。ということで食べ終わり、のどかな田畑を眺め、この町も圏央道などで交通の便が良くなり、こうした郷土料理の味が忘れられてしまうので、なくならないように地元の皆さんがしっかりと守って欲しいなと思います。





◇リンク◇

呉汁 - Wikipedia
うどん処 陣屋 - 埼玉県川島町
まろうど - 埼玉県川島町
和風レストラン そうま - 埼玉県川島町

千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」:2010.02.22

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