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スケジュール

【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 5/30は...

10年05月23日

 [ラジオスケジュール] 
5月9日館林つつじ編
5月16日明治神宮清正井編
5月23日滋賀県長浜市コンサート衣装工房見学編
5月30日滋賀県近江商人グルメ編

※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。



[5月23日の放送内容]

滋賀県長浜市コンサート衣装工房見学編

今日は、滋賀県へ入ったお話です。
どうして滋賀県へ行ったのかというと、1つは琵琶湖を中心とする文化や歴史に触れてみたかったという事。1つは、デザイナーである先生の工房が滋賀県にあり、今度のコンサートのイメージにぴったりだったという事です。

東京から新幹線ひかりにて約2時間20分、米原駅で下車、地元の方にご案内いただきました。

 ◇

今回衣装のデザインをされたのは「野崎文子先生」です。もともとは東京で洋画家をされて活躍されていました。ところが長浜市の地場産業である、浜ちりめんが衰退し、なんとかしたいという地元の人との出会い実際に反物を見て先生は惚れ込んだそうです。

こうして野崎先生は以後、長浜市に移り住み着物地を活かした独自のコスチュームを創作されています。中山道と北陸を結ぶ街道として栄えた北国通りや大手門などには、紅殻格子や虫籠窓の家々が立ち並んでいました。

途中老舗のおすし屋さんへ立ち寄りさば寿司などを食べましたが身が厚くて甘みがあってとっても美味しかったです。他に黒壁ガラス館といって、元は百三十銀行でこのあたりは黒壁スクエアというそうです。ここには美術館やガラス工房などあります。また町には琵琶湖からの川が流れて橋がいくつもかかり、水がきれいです。歩いていても楽しいです。

それに来年の大河ドラマでは浅井三姉妹の物語だそうです。三姉妹の故郷長浜市は活気づいています。
工房はそんな街並みのちょっと外れた路地にあります。古民家を改築しています。先生は60台半ばですが、熊本は天草出身。東京で洋画家をされて、主に人間が好きで内なるものを描きたいと「裸婦」の作品が多いのだそうです。
またヘアスタイルが個性的で染めたように上品な白髪のショートカット。うなじのところだけ赤く染めてあり、よく似合っています。また藍色のエプロンワンピース風のものを着ておられカッコイイのです。
東京から長浜へ好きなことをして移り住んでいる先生がうらやましく思えました。

 ◇

ちょうどチューリッヒでのファッションショーを行う準備でお忙しそうでした。マネキンの着ているドレスは紫や目の覚めるようなブルー。ワンピースに羽織るガウンのようなドレスのセットになっています。また帯をベルトのようにし、発想が新鮮です。

ほとんど反物を切り刻まないドレスで、先生曰く「風をはらむように」たっぷり布が使われているのが特徴です。
ここでは出来上がった着物をリメイクするのではなく、デザインし、反物をどのように染めることから始まります。そして日本の素晴らしい織物は蚕を育てる事からはじまり、多くの人が関わってできたものだから、布を知れば知るほど切り刻みたくないという想いが強いそうです。切るだけ活かしたデザインになっているのです。
どうぞ、お楽しみに!またコンサート終了後日ホームページでご覧なってください。



帰りは長浜から少し北へ行くと向源寺というお寺へ案内していただきました。このあたりは観音様の里というくらい多くの観音様の仏像に出会えます。
国宝である十一面観音を見てきましたが、建物はすべてヒノキでできています。そこで観音様を守られているのです。温度管理が大変なのですね。「正面だけでなく、真後ろからも拝んでください」といってみると大きく口を開けて笑っているお顔で思わず、ぷっと吹き出してしまいました。なんともやさしく、女性でも男性でもないそうですが全体のお姿が非常にお肌がなめらかでやわらかい体つき、ずーっと側に居にいたいそんな不思議な気持ちでした。



◇リンク◇

■ Kinukoromo ・絹衣 --- Kimono-Bun ・きもの文 野崎文子
渡岸寺観音堂(向源寺)(滋賀県長浜市):滋賀県観光情報

千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」:2010.05.09
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