スケジュール
【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 5/9は...
10年05月01日
[ラジオスケジュール]4月25日 | 柏市あけぼの農業公園編 |
5月2日 | 加須市鯉のぼり工房編 |
5月9日 | 館林つつじ編 |
5月16日 | 明治神宮清正井編 |
※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。
[5月2日の放送内容]
加須市鯉のぼり工房編
ゴールデンウィークの真っ只中ですが、皆さんどう過ごされていますか?私は、家でのんびりと菖蒲湯であたたまろうかなと思っています。
さて今日の散歩道は以前、加須市へうどんを4軒はしごした時に聞いた、加須の日本一のジャンボこいのぼりです。たまたま、加須に住む知人から、今や日本で一人といわれている手描きのこいのぼり職人さんがご近所でよく知っているということで工房を見せていただくことになりました。
もちろん大好きなうどんも食べてきましたよ。
◇
東武伊勢崎線、加須駅下車5分ほど歩くと、今も昔の面影を残す瓦屋根のお店がちらほら。そんな商店街に真っ青の布地に白の文字で「五月人形」の幟がお店の入り口にずらっと並んでいます。
製造問屋「はしもと」とひらがなで書いてあります。ここは伝統工芸氏の店ですとあります。店内に入ると「こいのぼり」の歌が流れています。一階のフロアには所狭しと、鯉のぼりや五月人形、兜などが並んでいます。今が超かきいれどき。なんと11月から5月5日まで無休だそうです。
お会いしたのは三代目ご主人の橋本さんでこの時期テレビやラジオで大忙し。なんといっても手描きでこいのぼりを作るところはここだけになってしまったそうです。
早速靴を脱いで、お邪魔しますと、細い廊下の両側には五月人形がずらり並んでいます。
階段を上がり、二階に工房に向かいます。近代的な建物ではなく昔ながらの木造の建物です。もう100年続いているそうです。
◇
工房にはご主人の橋本さん家族含めて10名のスタッフで、切り盛りしています。
顔料である塗料が色とりどり、たくさんのビンがありました。そして出来上がった鯉のぼりが並んでいます。スタッフには若い女性も数名おり、生き生きと色付けの作業をしていました。
21種類も鯉のぼりはあるそうです。橋本さんのこいのぼりは全国的に有名なので、お店で注文される方も迷っちゃうんじゃないかな。
手描きの鯉のぼりがこんなに色がきれいだとは思いませんでした、私ははじめ、そんなにほしいとまでは思いませんでしたが、見ているうちにだんだん欲しいなとおもうほどでした。
鯉のぼりには家紋なども入れてくれるそうですし、メンテナンスもしてくれる、30年以上も毎年こいのぼりを上げている人もいるそうです。
顔料は染料とは違い、石などを砕いたものを混ぜて塗料を作っているので、触ると表面はざらっとしています。皆さんよく誤解するそうですが簡単に色落ちしないということです。
色の種類はだいたい18色、絵を描くのと同じで図柄に色を塗っては乾かして、次の色を塗るので1本できるのに2ヶ月かかるそうです。鯉のぼりも、それぞれデザインが異なり21種類もあります。
いろんな色が使われているので感心してみちゃいました。それに鯉のぼりは裏表ありますから、片方終わってまたもう片方・・
実際に、布に描かれた鯉のぼりは、色鮮やかで目が覚めるように美しくて、部屋に飾っておきたいそんな今風のモダンな鯉のぼりがありました。
◇
気になるお値段は小さいもので39,000円から、そして大きな鯉のぼりのセットだと200万以上もする高級品。だけどそれはそれは素晴らしいものです。
鯉のぼりの21種類は、
関東、武州鯉、加賀友禅をヒントにした「しこう」は紫の鯉のぼり。
虹色でできた派手な「雅」。
江戸風の鯉のぼりは広重の時代の鯉のぼり。
をモデルにしたそうです。江戸時代のころは、こいのぼりも一匹で、目はまん丸ではなくて涙のように流れているのです。昭和39年のオリンピックのころからナイロン製のプリント印刷の鯉のぼりのほうが、人気になり値段もそちらが高くて職人が辞めてしまったそうです。橋本さんも店を閉めようかと思った時代もあったそうですが、昔ながらの手描きの鯉のぼりを求めるおばあちゃんが買ってくださり、次第に口コミで広がっていったそうです。
そんな加須市の鯉のぼり、明日、午前と午後の2回、100メートルの大きな鯉のぼりが利根川の河川敷で泳ぎます。
クレーン車で持ち上げるそうですよ。鯉のぼりは微風が一番。上げるのはこの風によって左右されるので、あげるタイミングを見て待機しているのですって。是非お出かけしてみては?
◇
そして帰りは市内にある加須のうどんを食べてみてください。私は橋本さんのお隣の「つるや」といううどん屋さんで食べてきました。
加須のうどんってこしはあるけどそんなにふと麺でなく柔らかめ、だけど立ち上がっても長いうどんは感動です。
そして橋本さんのお向かいのお菓子屋さんで「塩大福」これが、ずしっと重くて大きい大福もちで、美味しかったです。
シベリヤなんていう懐かしいスポンジと羊羹のサンドイッチ、買って食べました。
◇リンク◇
鯉のぼり こいのぼり 五月人形 ひな人形 はま弓 羽子板【株式会社橋本弥喜智商店 埼玉県 加須市】表紙
つるや ツルヤ - 加須/うどん、饂飩 [食べログ]
千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」:20100413