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スケジュール

【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 8/8は...

10年08月01日

 [ラジオスケジュール] 
7月18日杉並大宮八幡宮編
7月25日江ノ島編
8月1日久喜提灯祭り編
8月8日しながわ水族館編

※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。



[8月1日の放送内容]

久喜提灯祭り
 
今回のお話は、久喜提灯祭りです。JR宇都宮線久喜駅は、東京から約1時間、湘南新宿ラインができて便利になりました。結構大きな駅ですね。

このお祭りは、地元の八雲神社の鎮守「天王様」の祭礼です。地元の方はこの提灯祭りを「天王様」と呼んでいます。

今から220年ほど前に、浅間山が大噴火したときに、久喜の町は桑をはじめ作物が全滅、社会不安や生活苦を取り除く祈願をしたのが始まりだそうです。

昼間は各町内の人形山車が繰り出します。スサノウノミコト、ヤマトタケルノミコト、などの歴史上の人物のお人形がありました。夕方6時から提灯山車に変わるため各町会ではだしの組み換えが行われているとの事で、見に行きました。



私が行ったのは「志んニ(新二)」町会です。せっかくなので山車の組み換えを見学させていただきました。

山車の提灯はひとつの面に35cmくらいの大きさの物を100個くらい。全部で500個近い数を取り付けていきますが、全部手作業です。
これに灯がともり、道幅8メートルくらいの通りを進んでいくなんて、考えただけで幻想的!

提灯はもともと白い無地のものに赤く塗り、黒い文字で町会名を入れます。昔、提灯は竹ひごを使って、作られていましたが今は針金。なので、ろうそくの灯で鉄が熱くなり、やけどする人もいるそうです。

タオルを頭に巻いて、山車の組み立てた木材の上に登って取り付けたり、指揮を取る頭やこれから祭りを支えていく若い男衆の活き活きとした姿っていいものです。



いよいよ日も暮れてきました出陣です。
道幅が狭く、山車をみんなで直接押します。てっぺんに上っている人は、電柱の伝線にぶつからないようにチェックしています。

そして駅前の広場に近づくと、みんなで声を揃えてものすごい勢いで前進していきます。
地面の地響きの音がゴーっとするんです。この山車のお囃子は、祇園祭などと違いとにかくテンポが速いのです。また山車の台座が回転するのですが、これも4人ほどでまわしていましたが、目も回るほどの速さなのです。だしを支えている車は「ハマ」というそうですが、木の芯を使っているのだそうです。その周りを鉄が覆っています。意外に木の幅は細い、よくこんなに思い山車を支えているものだとあらためて思いました。

そして駅前にすべてのだし7台が集合し、連動してご挨拶。あんなに重い山車を昼間は人形夜は提灯ととにかくタフです。祭りは体力がないとだめですね。しかし大変だからこそ人は感動して応援するのです。

駅前から提灯どおりと人で埋め尽くされて駅の歩道橋も見物客でごった返しています。
いやや・・こうして勢ぞろいの山車、笛の声に掛け声、人の熱気、提灯の蝋燭の灯り、派手ではないですが、その一つ一つのゆらゆらとした炎が情緒あってなんともいえません。

時々提灯が燃えます。するといち早く若い衆が消し止めて取り除きます。他に燃え移ったら大変です。そんな、スリルもありのです。山車が勢いよく回転してご挨拶、またぶつかり合ったりと観衆が湧きます。最後は久喜の田中市長初め観光協会の会長、各町会の代表者が締めの手打ちをおこないました。見物客も一体となって手を打ってお祝いました。



駅前に地元の名産物があり、寒梅酒蔵のゆず酒や四角い形の粒あんたっぷりの「愛宕最中」をお土産に買ってたべましたよ。そうそう暗がりと人込みで帰りの駅のホームで気がついたのですが、私のはいていた白いズボンに、イカの丸焼きのソースがズボンにかかってソース色に染まり恥ずかしい思いをしながら帰りました。いい思い出です。


◇リンク◇

久喜の提燈祭り「天王様」 |久喜市ホームページ

千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」:2010.07.19
千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」:2010.07.20
千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」: 久喜提灯祭り3

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