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スケジュール

【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 5/29は...

11年05月22日

 [ラジオスケジュール]  
5月8日埼玉県長瀞町舟下り編
5月15日秩父羊山公園の芝桜編
5月22日大船編
5月29日さいたま市盆栽村編

※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。



[5月22日の放送内容]

大船編
 
今日の散歩道は大船へ入ったお話です。実は藤沢へ行った後、大船へ寄ってきました。

私のかばんには、昨年12月に亡くなられた女優の高峰秀子さんの書いた「私の渡世日記」の文庫本が入っています。

高峰秀子さんと言えば「浮雲」。上品な御顔立ちなのに様々な女性を演じられて心の中がうまく表現されてすごいなと。その文章の書き方も自分らしく上品なのにべらんめえ調だったりと、とっても個性があり素敵なんです。

「私の渡世日記」には松竹大船撮影所の話が出てくるので、平成16年にもう閉所されたそうですがどんな場所に在ったのか尋ねてみたくなったのです。



大船駅笠間口を出ますと大東橋を渡ります。一本道松竹前という交差点がありイトーヨーカドーがありました。その突き当たりに、広大な敷地に鎌倉女子大学のキャンパスがあります。ここが嘗ての大船撮影所だったのです。

事務所の人の許可を頂いてずーっと奥にある、図書館の建物のなかに。写真が残されています。「松竹大船撮影所65年のあゆみ」とあり高峰秀子さんの作品のスチール写真がありました。

「喜びも悲しみもいくとしつき」「二十四の瞳」「君の名は」「アイゼンかつら」あの寅さんもここで作られたんですね。当時のカチンコやカメラを乗せる三脚、木下恵介、小津安二郎、黒澤明監督他貴重な写真がありました。

それにしても撮影所ってものすごく広かったんのですね、裏には小さな山がありました。何だかここにあったというだけで満足感があります。ファンというものはそんなことで満足なんですね・・



せっかく大船へ来たのでやっぱり「大船観音」と思いついでに足を延ばしました。撮影所と反対側の出口ですぐ近くにあります。

橋を渡ると大船観音入り口とあり、狭い小道を登っていきます。そういえば大船観音といえば、デビューしたての18年位前のころ鎌倉へキャンペーンへ行く途中、電車の窓から見える大きな物体を初めて見たときあれは何だと驚いたものでした。月日が経つのは早いものです。

ツツジの花が満開です。若葉青葉が芽吹き葉っぱのちょっと青臭い匂いがしてきます。
さて階段を上がり丘のうえに近づきました。うわー!迫力!顔です。真っ白い石膏のようです。これが大船観音です。マリア様のようにも見えます。

高さが25mに幅が19m、奥行きが13m、ふくよかな顔立ちに切れ長の目、微笑んでいるような癒し系です。お線香を上げて戦没者や被災された方々のためにおまいりしました。

この巨大な観音像をぐるっと一回りでき、中に入ることができます。すると大きな梁で支えているのがわかり、ここにご本尊の11面観音様が安置されていました。

ここは小高い山の上にあり、大船の町を見渡すことができます。しかしこんな大きな観音像をここに作られるとは、その労働力、すごいものですね。またいろんな人の寄付や協力によって今もこうして大船のシンボルとなっているのですから・・すごいものです。

藤棚のベンチでしばらく大船の町と観音像を見つめていましたよ、時間がゆっくりゆっくり流れていくのを感じます。


 
それにしても、よく歩きましたし、少し汗をかきました。
大船観音で大船駅で買った麦茶と「大船軒の鯵の押し寿司」食べ実に美味しかったですよ!

大船撮影所に大船観音とその土地を訪れたつれづれ散歩、私の心にもさわやかな風が吹いてきました。


◇リンク◇

高峰秀子 - Wikipedia
大船観音寺ホームページ
湘南鎌倉 大船軒

千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」:2011.05.15

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