スケジュール
【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 4/1は...
12年03月25日
[ラジオスケジュール]
3月11日 | 池上梅園編 |
3月18日 | 江古田ライブハウス編 |
3月25日 | 福島県いわき市東日本大震災追悼式編 |
4月1日 | 八王子市北島三郎コンサート編 |
※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。
[3月25日の放送内容]
福島県いわき市東日本大震災追悼式編
今日の散歩道は福島県いわき市へ行ったお話です。昨年の震災からちょうど一年。みなさんもそれぞれが思い思いの、一日を過ごされたと思います。
私は知人に声をかけてもらい、いわき市の久ノ浜町というところへ行きました。私自身も被災して一年、亡くなられたみなさんのご冥福を祈り、地元の人の心に寄り添いたいと思っていたのです。
いわき市まで上野からスーパーひたちで約2時間30分それから在来線に乗り換えて、二つ目に「久ノ浜」という小さな駅があります。歩いて4、5分のところに久ノ浜の海岸がありますが、手前に広がる景色は、住宅の跡地で土台だけが残っている状態です。神社の鳥居と小さなお社は奇跡的に残ったようです。
この追悼式は「千日紅」というお花の名前ですが、花の会を主催していた小島さんという先生の仲間やお弟子さんが被災したことから、仲間10人が立ち上がりました。
この日のために全国からお花が寄せられたそうです。私たち4人が行くと今にもすがりたいというような行き場のない思いが飛び込んできました。みなさん震災後、この日初めて浜へ来たそうです。
そして防波堤の上には、この地区で亡くなられた行方不明者も含む63名の方の両側から花かごが並んで、中央を祭壇にし、焼香台や献花台としています。
天気は良かったですが早春の海は風が冷たくて、波も荒く自然の大きさにても足も出ない人間の小ささを感じます。午後2時46分、追悼式に来ている全員が浜へいき、隣の人と手をつなぎ黙祷します。そして海に花を手向けました。
そしてこのあと、隣町の四倉町というやはり海水浴場があるところですが、被災したセブンイレブンを、修繕して「草の根」というお食事処を始めた新谷さんという50代の女性がこの日は追悼音楽会を行うということだったので私も歌ってきました。
同じ東京から有志のプロの音楽仲間が集まり、せっかくなのでコラボして演奏してくれました。ギター、ベース、サックスとで「川の流れのように」地元塩屋岬が舞台の「みだれ髪」「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」「ふるさと」など約1時間。お客さんの中に今日東京からふるさとへ帰ってきたという男性がいました。
お客さんはみなさん、じっと亡くなられた人たちを思うような気持ちで、それぞれがじっと耳を傾けていました。私自身も人が誰もいなくとも現地の御霊へ思いが届けばいいなと思って歌いました。
◇リンク◇
千花有黄ブログ「つれづれ…散歩道」: 福島県いわき市久ノ浜町へ行きました。
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