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スケジュール

【番組予告&前回の放送内容】つれづれ・・・散歩道 3/15は...

09年03月08日

--[ ラジオスケジュール ]--

3月1日 野田市お醤油のまち散策編
3月8日 草加煎餅食べまくり編
3月15日 人形のまち岩槻編
3月22日 映画「ラ・ボエーム」編


※上記内容は予定となっていますので、変更される場合があります。  


--[ 3/8の放送内容 ]--

草加煎餅食べまくり編


雑司が谷霊園近くに、「」という文豪作家三角寛という方の家がそのまま料亭になったところがあります。
料亭といっても敷居が高くはありません。昼食は松花堂弁当から会席料理まであり、ちょっとしたレストランと同じくらいの値段で、しかも個室。都会の真ん中での隠れが。
個室で庭を眺めて、器で料理を食べさせるその風情最後に、九州から届いたたけのこご飯を食べました。
大きめにたけのこが切ってあってこりこりっとして春の訪れをかんじます。
さて今日の散歩道は、草加へ入ったお話です。





草加煎餅を食べに草加市へ出かけました
草加は奥州日光街道があり、江戸時代幕府によって草加宿ができ、奥の細道の松尾芭蕉が立ち寄ったところで有名です。その日光街道沿いに松原遊歩道という素敵な長い松並木があります。その脇をあやせ川が流れていて「矢立橋」「百代橋」と和風つくりの太鼓橋の石畳を歩いて見ました。江戸時代ここを旅人が行きかったのだなーと橋の上からの眺めもなかなか風情がありました。
草加煎餅は、おせんというおばあさんがお団子屋をやっていて、売れ残ったお団子を川へ捨てていたところ、通りかかったお侍さんに「団子をつぶして伸ばして、焼きもちとして売ったら」とそれを実行したのが始まりだそう。
草加駅前にはお煎餅やいている女の人の像がありました。



さて今回も地元の人に案内していただきました。お煎餅のマップの表紙を飾る松尾芭蕉、なんとお店は60軒載っていました。またお煎餅の生地を作るところや関連のお店を含めるともっとあるのでしょうね。それにしてもさすが地元の皆さん詳しい。それぞれの好みで老舗の「源兵衛せんべい」「草加葵せんべい」「豊田屋」というお店や煎餅焼きを体験できる「しめやさん」そして現代的、材料の仕入先までこだわり、ドーナツまで作っているお煎餅やさんまであると話は尽きません。私は参考まで今聞いたお店のお煎餅かって来ました。
そこでゆっくりお話を聞きましたのが、草加駅前にある「草加功栄堂本舗」さん。
お煎餅のように優しそうなご主人。手焼きのお煎餅焼きがおいてあり、いろんなお煎餅が並んでいます。地元の皆さんは壊れ煎餅を買っていますが、なんか通ですね。

私はお二階のお煎餅工場を見せていただきました。入るとぷーんとお煎餅の香ばしい匂いがする。焼く前の真っ白い煎餅の生地をお煎餅を入れる型に5枚ほど入れる。見事に機械が一枚ずつ焼いてくれる。大きなものは手焼きで一枚一枚焼んだそうです。
一日に1万枚焼き、包装も、箱つめも家族と数人で行われています。

積み上げられた年季の入った木箱に、早き館のお煎餅が入っていました。その中のゴマ煎餅を食べました。もう香ばしくってやっぱり一味違う。新鮮でおしょうゆがみずみずしく、触感が硬すぎずやわらかすぎずに、さすが本場、見直しちゃいました。
帰りにお煎餅10個分くらいの特大のお煎餅をいただきました。ありがとうございます。




今度は市民会館へ移動。ここは草加の地場産業とお煎餅の歴史を知ることができます。お煎餅は保存が利くと宇宙食として持っていったのですね、写真がありました。草加煎餅の特徴はうるち米、そして押しかわらという、専門の瓦でできた型で焼いたとき膨れる生地を平らに押すのです。体験で子供が12345でひっくり返していました。



お昼は草加稲荷町というところの住宅街にある「新吉」というおすし屋さんでおいしい握りを食べました。食事の後、皆さん別バラといって、いろんなお店のお煎餅の味比べをして、お煎餅談義で盛り上がりました。

地元の方に聞きましたが、草加は他に「枝豆」がおいしくて知られているのです。何でもこの土地と枝豆との相性がいいらしい。でも料亭などにおろしなかなか、一般には回ってこないそうですが、そのうち市場に出回る日も近いのでは。
しかし、これだけお煎餅やさんのある街って他にあるのでしょうか?家で改めてたべ比べて見ましたが、どこも本当においしくて、作りたての新鮮さにまず感動。でも各お店本当に微妙に味が違います。おかげで暫くはごはん代わりにお煎餅食べそうです。ここまでくればおせんべいは立派な文化ですね。

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