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スケジュール

【番組予告&前回の放送内容】つれづれ・・・散歩道 5/17は...

09年05月10日

--[ ラジオスケジュール ]--

4月26日 錦糸町・亀戸新曲キャンペーン編
5月3日 千葉県印西市編
5月10日「田島が原のさくら草編」
5月17日「高田馬場ギター教室編」


※上記内容は予定となっていますので、変更される場合があります。  


--[ 5/10の放送内容 ]--

21年5月10日「田島が原編」

おはようございます。今日の散歩道は私が歌っている「さくら草」の舞台、さいたま市桜区にある「田島が原」へ行ったお話しです。
訪れるたび、さくら草を愛する人たちや出会いがあり、歌う私の心もそうした経験で深まってきました。今日はそんなお話です。

田島ヶ原

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浦和駅西口からバスに乗り県庁どおりを通りをいきます。別所沼のそばを過ぎると大きな橋が見えてきます。「さくら草公園前」というバス停で下りました。
流れる大きな川は荒川で、バスを降りた途端に草の香りがしてきました。橋を真ん中に右手は秋が瀬公園で左側がさくら草公園です。満開のこの日遠くにはグリーンの絨毯の中にピンクの模様がさくら草が広がっているのが見えました。

坂を下っていくと「田島が原さくら草自生地」につきました。約4・1ヘクタールの面積に150万株のさくら草はじめ多くの野草が自生しているんですよ。さくら草と競演していたのは「ノウルシ」で黄色い花を咲かせてきれいです。

田島が原のさくら草は埼玉県の「県花」で大正9年に国の天然記念物に指定されています。田島が原で生きる動植物の保護や、環境維持のために様々努力がなされているのです。

とっても可憐なかわいらしい花です。背は高くなく15センチくらい。色はピンクやや濃い目のものが多く花びらはハートの形で5つ真ん中はめしべがあり白くなっています。ひとつの株で5つか6つ花が咲いています。
〔田島が原さくら草自生地〕という石碑のところでさくら草を見ていたら、一人の男性に声をかけられました。
『あの向かいの小径の所に白いさくら草がありますよ』
歌の中にも出てくる「あの日の小径」両側が自生地に囲まれています。
見つけましたよ。何か突然変異で白い花ができたのでしょうか・・・とても神秘的でした。



私はここで83歳の「サクラソウ情報」のホームページを運営しているカメラマンや蝶々の研究家や「自生地を守る会」の皆さんと出会いました。
お話を聞いて興味深く思ったのはさくら草は寒さには強いけど、日照りや暑さ乾燥に弱く、苗を植えたから育つものではないということです。なので田島が原にサクラソウの原種が残っていることが奇跡に近いことらしいのです。
私がはじめて訪れたのは昨年の秋。その頃はあしや葦が私の背丈より高く生い茂り、虫の声が聞こえてその間の小径を歩くのも怖いくらい。しかしその自然のエネルギーに感激しここに咲くさくら草ってどんな感じなのかな・・こんなことから興味が広がってきたのでした。



先ほど白いさくら草を教えてくださった男性に公園事務所近くで会い、お礼を行ったら「千花さんですか」と声をかけられびっくりした。さくら草祭りだったこの日私が来ることを自生地を守る会のガイドさんから聞き、待っていたそうです。しかしサングラスをかけていた私が本人とは知らず偶然声をかけたらしいのです。

ラジオのリスナーさんで、初めて「さくら草」をラジオで聴いたとき涙が止まらなかったというのです。実は7年前に奥様を亡くされたそうで、生前は、さくら草が大好きで毎年見に来ていたそうです。毎年奥さんの遺影を抱いて田島が原のさくら草を見に来ていたのです。私のCDを持っていたので顔がわかったのですね。驚きました。
もう一度出逢いたい・・・本当に私も心打たれました。



この後は、浦和と言えばうなぎ。「萬店(マンだな)」といううなぎ料理店で地元の地酒と、おいしいうなぎを食べて帰りました。
田島が原の不思議な出会いにこれからもこの歌をうたうときは一層出会いたい相手へ心を込めて歌っていきたいという気持ちがとっても強くなりました。


あなたがいたから coupling with さくら草
【写真】埼玉県さいたま市 田島が原

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