スケジュール
【予告&前回の内容】つれづれ･･･散歩道 6/26は...
11年06月19日
［ラジオスケジュール］| 6月5日 | 八千代市京成バラ園編 |
| 6月12日 | 六本木ヒルズプラネタリウム編 |
| 6月19日 | 宮城県編 |
| 6月26日 | 金沢八景潮干狩り編 |
※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。
［6月19日の放送内容］
宮城県編
今日の散歩道は3月11日の震災後、初めて宮城県へ行ってたお話しです。
まず、この度の東日本大震災でおなくなりになられた皆様、まだ現在も不自由な生活をされている方々に心よりお見舞い申し上げます。
私も何かしなくてはと思いながらも、コンサートなどで皆さんから募り義援金を送ること、また節電などに協力することぐらいしかできません。でもその程度で実感がわかないのでやはり現地へ行き、東日本大震災による津波の恐ろしさを自分の目で確認して、自分もいつそのような災害に遭うかもしれない現実感を持ちたいと思っていました。
◇
東北新幹線で東京から約2時間。現在では震災の傷跡はあまり感じられませんでしたが、その瞬間駅にいた人の話によると、3分半近い長い揺れで、人の悲鳴がすごかったということでした。
まずは被害の大きかった名取市のゆりあげへ行きました。ここは人口7000人の漁業の町で、赤貝の漁獲高が日本一で知られています。
仙台市内から仙台東部道路という高速に乗り市内から約7、8kmのところです。高速道路の右と左では被害がまったく違うのです。皮肉にも高速道路が堤防代わりになったようです。
片側は住居があり田畑がありますが、反対側の海のほうは名取川が逆流して町がそっくり無くなってしまっているのです。いかに地震が引き起こした津波が甚大なものだったかと思うと鳥肌が立ってきます。
立ち入り禁止でしたが、取材ということで特別に港のヘリまでは入りました。現在では瓦礫は処分されて平地になっていますが、明神丸や第五蔵王丸といった船がそのまま置き去りに5km先の町中まで流されていました。もう、声もでませんでした。とてもじゃないけどがんばれなんていえない、テレビで見る映像と同じではありますが、その現実の空気感、スケール感は言葉には表せません。
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その後、以前散歩道で中尊寺へいき、帰りにローカル電車に乗って気仙沼、大船渡、そして石巻へ入ったことがありました。ゆりあげから約60kmのところに石巻の町はありました。
私が一番印象的だったのは、ハリスト教会でした。奇跡的に残っていたので驚きました。また港のそばの橋のたもとにある映画館も気になりました。ここは美空ひばりさんや南春夫さんが来て大変な人気だったそうです。まるっきりなくなっていて、とても悲しかったです。
でもその中でも商店街ではがんばってお店を開いているところがありました。そうした姿は励まされました。今回はただ様子を見に行ったようなものでしたが、やはり現地へ行って、恐ろしさを見て自分ごととして、考えること必要だと実感しました。
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駆け足で仙台市内へ戻りましたが、けやき並木や青葉城址公園へ行く途中の新緑のとてもきれいなこと、さすが「杜の都」です。
またせっかく仙台へ来たということで地元のラジオ局と新聞社や青葉城恋歌で有名なさとう宗幸さんのテレビ番組へ出演してきましたが、ここでもなぜ仙台へ来たのかと問われました。やはり理屈抜きに被害のすごさを肌で感じたかったことや、あらためて自分のできること、またこれからの将来へ向けてどうあるべきかを考えるきっかけにしたかったと話しました。
◇
夜は「桃水」という和食のお店へ行きました。地元の蔵元を復興しようと日本酒を飲むことに。やっぱり「石巻の日高見」を頂きました。甘口のようなそれでいてとろっとして冷酒で飲んでみました。
お酒の肴はかつおのお刺身や蟹の三杯酢和え、うに、京都風油揚げの中にあさつきがたっぷり、それにイカのげそを腸で和えたもの、カレイのから揚げ、などなどお店は活気がありました。聞いてみるとだんだん元の町に戻りつつあるそうです。夜の国分町のネオンも明るく皆さん、観光に来てくださいといっていました。
お土産のお菓子は「はせくら焼き」というなんとも上品なふわっとした生地にしろアンで、そうした丁寧に作られたお菓子を頂いていますと、胸が痛くなるように被災した町の光景が焼き付いて離れませんでしたが、やはり行ってみてよかったと思いました。
またこれをご縁に被災地を訪れて、現地の人と一緒になって一時的なことでなく、お手伝いできることを見つけて長くお付き合いさせていただきたいなと思います。
◇リンク◇
桃水 (トウスイ) - 勾当台公園/居酒屋 [食べログ]
日高見 平孝酒造 宮城県石巻市清水町1-5-3 酒のたにむら
千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」: 仙台へ行ってきました