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スケジュール

【予告&前回の内容】つれづれ・・・散歩道 7/10は...

11年07月03日

 [ラジオスケジュール]  
6月19日宮城県編
6月26日金沢八景潮干狩り編
7月3日堀切菖蒲園編
7月10日水元公園編

※上記内容は予定となっていますので、変更される場合がございます。



[7月3日の放送内容]

堀切菖蒲園編
 
昨年の今頃は、紫陽花を見に箱根へ出かけましたが、今日の散歩道は花菖蒲の花を見に、葛飾区にある堀切菖蒲園へ行ったお話です。



京成線・堀切菖蒲園駅で降ります。こじんまりした駅ですが元気な商店街の活気を感じます。

堀切は日本で最初の花菖蒲の発祥の地で江戸時代の末期から、明治20年代にかけて5つの花菖蒲園があったそうです。現存するのはこの堀切菖蒲園のみだそうです。

改札を出ると提灯が奉納されていて、菖蒲園のまつりの開場の案内が出ていました。震災以来こうしたお祭りの光景は久しぶりです。

提灯の飾りがずっと続いて、くねくねと蛇行した商店街のある通りには、昔ながらのお店が軒を連ねています。

花しょうぶにちなんでか、水中花のお店がいくつかあり、昭和の懐かしい商店街という感じがします。10分くらい歩きました。

堀切菖蒲園の白い門をくぐると、灯篭や松ノ木が見え日本庭園が広がっています。ここに水を張った田がたくさんあり、見事に花菖蒲が一斉に咲いて、色も紫を中心に白、青紫、赤紫、と濃い淡いと花も色々です。

一番先頭に並ぶ花菖蒲にはひとつひとつ木札に名前がかかれています。緑色の幅広な葉っぱがスーッと伸び、約70cmくらいの高さの見事な花菖蒲が整列されてならんでいます。

それも江戸系、熊本の肥後系という二種類の花菖蒲が多く、紫、青紫、白と園内には17、18の田があり、200種6,000株の花菖蒲があるのだそうです。

そこで入り口の本や絵葉書やお土産を売っている地元の方に、ここで見る花菖蒲はどれがお薦めですか?ときいたらとっても親切に鈴木さんというおじ様が教えてくれました。

「野草種といって古来からある花菖蒲が粋でいいよ」。見ると濃い紫ですが小ぶりで花の弁もあまり垂れてなくすっきりしていました。「縞菖蒲」といいます。

葉っぱに白い縞が入っています。田んぼも一年田、三年田と三年経つと全部、株ごと抜いて植え替えるそうです。またついている名前が粋なんです。「夜紫」「露空晴」「「火の国」
「十二単」という花菖蒲は色はもちろん紫ですが、花びらに黄色い刺し色が効いてこれがいい感じです。

また花びらの中の色が薄くなったのを「なかぼかし」というんだよとか、いろんな呼び名も教わりました。これから咲こうとするつぼみもいいですね。

写真を撮るにはここが一番よいと教わったのが、言われないと見過ごしてしまうようなところ。もともとお屋敷があった跡地で、少し小高く周りは苔むした古木があります。ここから見るとさえぎるものもなく、遠くまで花菖蒲が全体に見渡せました。
 
水田と水田の間には「八つ橋」が架かっていて、花菖蒲が咲いている田んぼに鴨が泳いで、子どもがそれを見てはしゃいでいました。また公園の周りにはベンチがあり、お弁当を食べる人の姿が多く見られました。

一つ一つ同じようでもよく見ると、花びらの数も色も葉も違う、ガイドしてくれた杉浦さんに花の見方を教わったおかげで、普段だったら見過ごしてしまうところでした。あらためて花も一つ一つ違うように人も一人一人違うんだなと思いました。



入り口では懐かしいカルメ焼きが売っていて、作っているのをはじめて見ました。粗目と黒砂糖で、かき回しながらじっくり焼いていくんですね。

昔はお砂糖が貴重だったのがわかります。堀切菖蒲園に来て江戸時代から続いていると思うと、何だか奥が深いなと思いました。


◇リンク◇

堀切菖蒲園|葛飾区観光サイト"かつしかまるごとガイド"

千花有黄ブログ「つれづれ...散歩道」: 花菖蒲を見に行きました

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