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【つれづれ・・・散歩道】2月24日 赤羽白酒祭り編

13年02月24日

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今日の散歩道はお酒のお祭りに行ったお話。お祝いごとやちょっと人恋しいなと思うとき、美味しいものを食べるとき、お酒は飲みすぎてはいけないけど、私にとっては心をリラックスさせてくれる存在です。

なんでも600年という歴史がある変わったお祭りがあると聞きました。出かけたのは北区赤羽の志茂というところにある「熊野神社」です。こじんまりした神社ですが鳥居の前には「白酒祭り」看板がかかっています。参道などには、古い松の木など枯木があります。

11時から式典が行われるということでちょうど11時少し前です。大勢の人たちが集まっていました。そこには地元のなでしこ小学校と岩渕小学校児童が100名ほど来ていました。

参道の先が本殿で、その少し手前には神楽殿があり舞台になっています。そして式典はさらに手前で行われます。

神殿が用意され、果物や野菜、お神酒とお供えがされています。そこに神社の宮司さんともうひとり裃の衣装をつけた神主さんが向い合わせになっています。その儀式は昔から受け継がれているようで、すごく丁寧です。

熊野の神様に降りてきていただき、お神酒を飲んでもらうとのこと、蓋を開けています。参列している人たちにもお祓いをしてくれます。そして、熊野の神様にまたお帰りいただきました。

今度は神楽殿へ集中です。ここで地元の三味線弾く人が4名、太鼓、そして歌い手が10人ほどと、「白酒の歌」「白酒節」など3曲披露します。これも、幻の歌と言われ一時途切れていたそうですが、知っている人を発見して今日に歌い継がれているそうです。

いよいよ「白酒祭り」のメインイベントです。大きな白い正方形の布地に丸を書いて、その中に鬼という文字が書かれています。5mくらいの至近距離ですが、畳が二畳しいてあり、その上に立って弓矢を引きます。3本射るそうです。1本目は捨て矢、2本、3本は真ん中を目指して射ます。

真ん中に当たったら拍手をします。ということで当神社の宮司さんから始まります。見事に矢は鬼に当たりました。これは五穀豊穣を願い、邪気を払うという意味で鬼に矢をいるのでしょう。厄払いです。子供たちも大拍手です。

そしてお待ちかねの、白酒と、甘酒、切り餅の無料接待です。これは家運の発展と災難を避けるよう祈願しているそうです。私も並び切り餅もいただきましたが、袋に短冊切りにした切り餅が二本入っています。

こうしたおもてなしって心がこもっていていいなぁと思いました。そして長蛇の列は飲めない、女の人や子供は甘酒で飲める人は白酒です。この日も寒くて甘酒が喉を通ると温かいお米の粒が喉を通り、胃袋に通過し、ほわ~とした気分になります。白酒はにごり酒であっという間に売り切れてしまいました。

皆さん、この行事を楽しみにしているんだなぁと思うと、元々は村の祭だったのでしょうが、現代では地元の皆さんに、継承され北区の民俗文化財となっているのですから、すごいなと思いました。元はこの神社の裏の川の清水から白酒を作っていて、みんなに振舞ったところから、白酒祭りと命名されたそうです。

そういえば以前、この近くの小山酒造の蔵元見学へ行ったことを思い出しました。明治時代からの23区内の蔵元で、秩父が源流で浦和山脈の支流が流れているということで、今は住宅が多くて面影を感じられませんが、近くには岩淵水門などがあります。

古くから水がいいのですね。また、白酒は昔から邪気を払うという言い伝えがあるそうです。なんでも聞くところによるとこの祭りには祭りのやり方が細かく直会のお膳の置き方やお箸の取り方など書き残されているんですって。

こうした伝統文化がこの先も地元に人によって継承されることを心から願います。

 

◇リンク◇

白酒祭[オビシャ行事](熊野神社)|北区の歳時記|北区観光ホームページ

千花有黄ブログ「つれづれ…散歩道」: 白酒祭り

 

今回訪れた場所は、 ココ(Google Mapへ)

 

◇次回予告◇

文化放送『千花有黄のつれづれ散歩道』日曜あさ6:40〜6:55
次回、3月3日は、「湯島天神梅まつり編」です。

 

これまでのラジオスケジュールは、コチラです。

  

 

 

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